刀根山 vs 常翔学園

 試合後、満冨監督は「前半に1点目が入ってよかったです」と前半に先制ゴールが取れたことを勝因に挙げた。

 常翔学園は「今日は普段1部でやっている強度とスピードのアドバンテージがあったかなと思います」と指揮官が話した通り、このチームの特徴でもある、球際の強さや切り替えの速さ、攻撃の鋭さで相手を上回った。

 リーグ戦では苦戦が続いているが、選手権ではここまではプレッシャーに負けることなく力を発揮できているという。

 「1部(リーグ)の経験とプライドがあるので負けられなかった。リーグ戦で勝てていない分、選手権では上に行かないといけない。ここで勝ち切る力を付けてリーグ戦の残り試合に繋げたい」と大谷主将は至上命題でもある1部残留のためにも更にチーム力を上げたいとコメント。

 インターハイでは中央トーナメント2回戦で優勝した興國に0-1で惜敗。大谷は「シュートも3本しか打てず、興國さんとは攻撃力と最後を決め切る力に差があった」とプリンスとの差を実感し、夏以降はその課題と向き合ってきた。そしていよいよ次戦はそのプリンス勢との対決となる。

 「ここからは自分たちが下から上に挑む立場になる。去年もその前も見れなかった景色を見たいと思います」と次戦に向けて意気込んだ大谷。指揮官は「大阪桐蔭さんは後期に入って、東山さんやセレッソさんにも勝っている。ここまで良くなるか、さすがやなと。普通にやっても負けるので、出来る限りの準備をしてぶつかっていきたい。立ち上がりから怯まずに粘り強く戦いたい」と次戦を見据えた。

 中央トーナメント2回戦に進出した常翔学園は27日に大阪桐蔭と対戦する。

(文・写真=会田健司)

▽第103回全国高校サッカー選手権大阪予選
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