都立桜修館中等は後半23分からFWを2人、DFを1人交代させて局面打開を狙った。それでもなかなか好機を築けなかったが、31分に鮮やかな逆襲・速攻を仕掛けて1点を返した。MF小日向穣(3年)が右から軽快に運んで最終パス。FW片桐岳志(3年)が右足できっちり合わせ、ネットを揺らした。39分には主将のCB水口凛大郎(3年)が、右CKのボールをヘッドで完ぺきに捕らえたが、GKの正面を突いて同点ゴールとはいなかった。
就任3年目の水上竜一監督は「前半に先制して逃げ切れたらと思っていたのですが、向こうの守りは想像以上に粘り強かった。左からの攻撃も質が高く、見習う点がありました」と対戦相手を尊重することも忘れなかった。
学校は世界各国で読者を獲得した人気サッカー漫画『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一さんの母校でもあり、ユニホームのエンブレムに描かれたイラストは高橋さん自筆のものだ。高橋さんがオーナー兼代表取締役の関東リーグ1部、南葛SCのホームゲームには部員が運営の手伝いをする間柄という。
▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選