勝負に出た前半が無得点で終わった南葛飾。後半は城東とのカウンター合戦の様相を呈していく。ひとつの攻撃が終わると中盤を省略しロングキックで前線へ。そして、再び拾って、ボールは相手陣内へ。ただ、双方、PA付近まで近づくものの、味方の人数が揃わないなど、攻撃の先細りは否めず、個人で打開をしようにも相手守備陣に阻まれる。膠着状態が続くのも無理はなく、歓声とため息が交差する100分間だった。

 一方、ある種ノーカードの応戦でも無得点のまま、PKまでもつれたのは、互いの特長を引き出しあう、相性の良さのようなモノがあるのかもしれない。

 「(城東とは)この4年間で4度目の試合。いつも劇的な試合になります。同じ地区のライバルと言いますか、お互いに高めあえる存在」と水上監督。聞けば過去、城東とは5対4の打ち合いを制した試合もあったそうだ。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選