決勝ゴールを決めた駒込DF15金田一輝

 「先が見えない試合でした」と駒込・宮坂拓弥監督。

 たしかにそうだった。特に前半、駒込の長短のパスでテンポよい攻めに対し、都立国立は5バックを敷き、前を向かせない守備で対抗した。しかし、その都立国立も機を見て縦に速い攻撃を展開したが、駒込の素早いプレスでチャンスの芽をことごとく摘まれた。

 お互いの特長を消しあったゲーム展開。前半のシュート数は双方、ゼロ。この試合初シュートは後半8分、駒込MF8田村陽太(3年)のロングシュート。どちらに転んでもおかしくない試合だった。後半15分すぎから、都立国立が攻勢に出る。ロングボールで前に進んでサイドから崩し、チャンスを作り、セットプレーで圧を加えた。形勢は都立国立にあったが、それでも駒込が勝てたのはなぜか。守備での確固たる自信だ。選手権予選ブロック3戦、いずれも無失点であることが担保となっているようだ。

【次のページ】 2次予選Aブロック1回戦 都立国立 vs 駒込(3)

▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選