都立国立 vs 駒込

 主将MF8田村は「相手にボールを持たれる時間が多くありましたが、粘り強く守備ができました。ここまで無失点なので守備の強さが出た分、焦れずにできました」と胸を張った。またDF4奥津大和(2年)は「ここまで無失点できたので、やられている感覚はありませんでした。いつも通りに。当たり前なことを当たり前に」と凡事徹底を強調した。さらにDF4奥津は「試合中、先輩たちが球際や空中戦でバチバチ、やってくれるなかで自分がやらないわけにはいかない。技術というよりは気持ちでした」と言えば、GK1岩井慶明(2年)は「CKの際、先輩たちがボールカバーに出てくれました。勝因は・・・3年の杉本先輩(MF10 杉本啓太)のボールカバー」という声も。チーム内の仲の良さが垣間見える。

 今回のような膠着状態が続くゲームで勝敗の分かれ目となるのはメンタル面。焦れるか、焦れないか。付け加えれば、相手にカオスな状況を作られてしまうか、あるいはその状況にみずから招いてしまうか。その部分でわずかに駒込が上回ったといえる。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選