都立東大和南 vs 東京科学大附(写真=志水麗鑑)

 後半に入ると東京科学大附が反撃。後方からのビルドアップでポゼッション率を高め、敵陣に侵入してからはダイレクトプレーでスピーディにアタッキングサードを攻略する。見応えあるパスサッカーを披露したが、決定機を作れない。

 対する3点リードの都立東大和南は、相手の攻撃に食いつきすぎず、攻めに転じれば幅を使ったパス回しで敵を揺さぶる。攻守ともにゲームをコントロールする術が実に巧みで、後半10分に追加点を奪う試合巧者ぶりも見事だ。

 DF蘇武の対人守備や高精度のフィードなど、都立東大和南は各ポジションで選手たちがストロングポイントを発揮。組織としてはもちろん、局面の個の力でも相手を凌駕した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
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