日大鶴ヶ丘 vs 都立調布南(写真=佐藤亮太)

 FW柳沼は「大きな舞台とあって、緊張して、自分たちのプレーができず、うまくパスが回りませんでした。失点したことも含め、焦りがありました」と言えば、主将のDF4須賀涼汰(3年)は「負けたら終わりという重圧のなか、全体的にプレーが慎重になっていました。自信をもって仕掛けるシーンが少なかった印象です」と振り返った。

 それでも逆転できた要因は何か。

 DF須賀は「普段から失点をしても気持ちを落とさないこと。連続失点しないことを心がけています。この試合では失点を1点で抑えられたこと。そしてみんな気持ちで負けなかったことです」とメンタル面を強調すれば、FW柳沼は「応援も含め、ベンチ全員が諦めていませんでした。その雰囲気がピッチに伝わっていました」と一丸となって戦えたところにあるようだ。

 勝利の喜びより「ホッとしました」と安堵の表情を浮かべたDF須賀。偽らざる気持ちだろう。

 なお、勝った日大鶴ヶ丘は19日、ベスト8をかけ、成立学園と対戦する。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選