双方、交代カードを駆使しながら、ハイテンポ、ハイスピード、ノーガード、疲労を無視した向こう見ずなゲームが続く。

 互いに迫れども決められず、試合は前後半80分、延長前後半20分、あわせて100分で決着がつかず、PK戦へ。石神井ベンチはGK1松本龍飛(3年)を下げ、GK12吉田を起用した。

 GK12吉田について、石神井・西田陽監督は「PK戦にむけた練習で調子の良さを感じたので、信じて出しました。先発でもよい選手ですが、PK戦になったら使おうと決めていました」と采配的中となった。

 両チーム、それぞれの時間帯があったものの、終始、攻め合いとなったこの試合。「ちょっとオープンな展開になりすぎたかもしれません」と振り返った西田監督は「いつもは良い形でボールを奪って、攻撃につなぎますが、狛江さんが守備の堅い良いチームなので、自分たちの展開に持っていけませんでした。そのなか選手は最後まで集中してくれました」と総括。薄氷の勝利に安どの表情がこぼれた。なお、勝った石神井は19日、明法と対戦する。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選