決勝ゴールを決めた関東一FW7内田隼翔(写真=K.Nishiyama)

 試合はホイッスルと共に関東第一の巧みなパスワークで幕を開ける。長短のパスを織り交ぜながらジワジワとアタッキングゾーンで相手を囲い込みながら、時折鋭いスルーパスを入れゴールをこじ開けに掛かる。しかし、都立南葛飾もベンチからの「楽しめよ!」の掛け声をパワーに変え、1人が交わされると湧き出るように次々とカバーに入り、最後はGK1小島陸和がゴールに蓋をした。結局、圧倒的に関東第一がペースを握りながらもスコアは動かず、勝負は後半へと持ち越される。

 「みんなよくやってくれている。攻撃のところを変えれば相手はもっと嫌がる。今のままでは最後に悔いが残るから、思い切ってチャレンジしよう」とハーフタイムに鼓舞され後半のピッチに送り出された都立南葛飾。粘り強く関東第一の波状攻撃に食い下がりながら、後半はカウンターへの意識を高め『一発』を狙う。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選