そして2得点を挙げたMF11堀江。試合前、チームメイトに2ゴールを約束したそうだが、宣言通りの活躍をした。

 特筆すべきは1点目。MF1堀江によれば、MF8砂押がパスを出す際、相手の注意をひきつけようと堀江のいる左サイドに視線を配りながら、裏をかいてゴール中央にスルーパス。これに反応したMF11堀江が左サイドから一気にゴール中央に流れる、あうんの呼吸ぶり。「思ったより相手がついてきませんでした」(MF11堀江)相手の虚を突くゴールとなった。

 それでも終盤、帝京は直接FKからの失点。残り時間約15分。追撃態勢の東京実業に盛り上がるスタンド。この嫌なムードを払しょくすべく、帝京は主将のMF8砂押、DF20田所莉旺(3年)、GK1 大橋藍(3年)を中心にチームを落ち着かせ、逃げ切りに成功した。

【次のページ】 2次予選Aブロック準決勝 帝京 vs 東京実業(4)

▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選