しかし、高稜もこのままでは終われない。失点直後に大山龍成(2年)、安部呼人(3年)に代えて柴田羚杜(2年)、山平俊宗(3年)を投入。ここから高稜の猛攻が始まる。攻守に渡って圧倒的な存在感を見せる林智哉(3年)を中心に、これでもかとばかりにゴールに迫った。

福大若葉vs高稜 (写真=中倉一志)

  しかしゴールは遠かった。65分に三木璃稀(3年)が放ったシュートは身体を投げ出した福大若葉の占部陽大(2年)にブロックされ、70分に吉弘潤平(3年)が放った決定的なボレーシュートは無情にもクロスバーの上に外れた。その後も猛攻を繰り出す高稜だったが、アディショナルタイムが6分経過したところでホイッスル。福大若葉が1点を守り切った。

  今夏のインターハイで全国大会初出場を果たした福大若葉が次に目指すのは全国高校サッカー選手権への初切符。その福大若葉を東福岡高校が準決勝で待ち受ける。インターハイ福岡県予選準決勝の再現となる試合でどんな戦いを見せるのかに注目が集まる。

(文・写真=中倉一志)

▽第103回全国高校サッカー選手権福岡予選
第103回全国高校サッカー選手権福岡予選