志木 vs 草加東

 先制点は前半5分だ。右MF横田陸人(2年)のパスを預かった左MF坂田充瞭(3年)が確実に決め、これが決勝ゴールとなった。指揮官は「厳しい暑さなので早く先制したかった。志木さんはうちと同じくらいの力があると思っていたので、あの点がなかったら(勝敗は)分かりませんでした」と語ったほど、草加東にとっては2、3点にも値する貴重なゴールだった。

 15分には横田が、トップ下の吉川紫結(3年)の縦パスに反応してゴール左隅に蹴り込み、FW細野凌成(3年)が36分に決めた3点目で試合の大勢は決した。

 前回大会、代表決定戦で敗れた志木は右MF川辺隆雅(3年)がサイドから俊足を生かして鋭く切れ込み、相手守備網を慌てさせた。前半38分、左MF原口知音(3年)が決定的な強シュートを打ったが、出足良く体を預けてきたDFにブロックされてしまう。前半はいいテンポで攻め込むシーンがあったものの、記録の上は前半17分にボランチ鍛治田海凪(3年)が放った一撃が、80分を通じて唯一のシュートだった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選