滑川総合イレブン

 試合は浦和が先行していく。前半7分、右サイドのクロスをFW9國貞翼(3年)が胸で方向を変え、ネットを揺らし先制。しかし13分、滑川総合はセットプレーからMF13毛利健伸(3年)が決め、同点に追いつく。

 反撃にまったく動じない浦和イレブン。実は、試合前のミーティングでキャプテンマークを巻くMF6森悠真(3年)の言葉が活きた。

 「1対1の局面では絶対に負けず、決して弱気にならず、謙虚にひたむきでやっていこう」

 この言葉通りのサッカーが展開される。浦和は右ウィングFW11 波田野功将(3年)、左ウィングFW小林潤(2年)の突破を起点に攻め続け、執拗なまでにクロスを上げ続ける。たとえ相手にボールを拾われても即時奪還し二次、三次攻撃を繰り出していく。これが奏功する。前半34分、コーナーキックの流れから、味方のクロスに反応したFW9國貞がダイレクトシュートを叩きこみ追加点。さらに前半アディショナルタイムには右サイドからのクロスをFW9國貞が頭であわせ、3点目。ハットトリックを達成した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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