所沢中央は後半開始から新たに3選手を投入。そのうちのひとり、FW鹿瀬愛斗(3年)は1、12、14分、アディショナルタイムにゴールを積み上げ、40分でハットトリックを完成させた。ボランチの中込翔太(3年)も10分に左から鋭い弾道のミドルシュートをたたき込んだ。

 栗原は16分、右サイドで獲得したFKをファーポストに直接蹴り込み、仕上げとなる5点目をゲット。「5点の中でもこの点が一番のお気に入りです」と淡々とした口調で振り返り、「最近はなかなか得点を決められなかったので、今日こそ絶対に取ってやろうという気持ちで臨みました」と意を決しての試合だったようだ。続けて「前半に4点取っていたから、後半も4点取りたかった」と笑いながら、少し欲を出した心境も明かした。

 所沢商・日高は後半21分、MF中村青雅(3年)の蹴った右CKの混戦から、MF田村大剛(2年)が狙ったものの左にそれた。1点が遠く無得点で敗れたが、今回9つの合同チームが編成された中、代表決定戦に進んだのは所沢商・日高だけ。史上初の合同チームによる1次予選突破こそならなかったが、少ない部員での健闘は立派だった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選