しかしボールを握り、攻め込む回数は圧倒的に多かったが、CB田辺悠樹(3年)を中心に5バック気味で応戦する開智未来の忠実で粘り強い守りに苦戦。なかなか決定的な崩しの形をつくれないでいた。
30分に1トップの伊藤岳(3年)が、ボランチ佐久間亮(3年)の右クロスを合わせたがDFに当たり、31分には主将で昨季からCBを務める落合楓(3年)が、右CKのボールをヘッドで捕らえたが、惜しくも左ポストをかすめた。39分に右SB菅野健蔵(3年)の決定打が、GK神崎拓実(3年)の好守に防御されたが、直後に先制点となる決勝ゴールが生まれた。
前半終了間際の39分、DFにマークされていた伊藤が落合の左からの最終パスを上手に流し込んで先手を取った。「前半は守備を固められて思うようにいきませんでしたが、ひとつのチャンスを決め切るのが自分の強み。ゴールに向かう姿勢を常に持ち続けています」とエースは胸を張った。
▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選