開智未来は後半に入ると疲労の色がにじみ始め、ボールへの寄せで出足の一歩が遅れてしまった。80分を通じてのビッグチャンスはなく、前半25分に田辺が抜群の推進力で最後方から攻め上がって放ったシュートは惜しかったが、攻守ともに力負けした格好だ。

 埼玉平成の浦田尚希監督は「相手の情報がほとんどないだけに、不気味なチームでした。GKがいいと聞いていたし、前半はプレスが厳しくて崩せなかった。きつかったですね」とまずは相手の健闘をたたえた。

 後半半ばに2人の1年生を送り込み、そろって結果を出したことには満足そうだ。「後半の途中からは相手の足も止まり、空いたスペースを上手に活用してくれました」と指揮官は笑顔で振り返った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選