川口北 vs入間向陽

 後半に入ると、入間向陽が一段ギアを上げて攻撃に打って出る。前半よりもさらに積極的に左サイドの太田代が攻撃に参加し、深くまで突破する回数を増やし、中央ではMF6齋藤修斗(3年)、MF8橋村崚雅(3年)がこぼれ球を拾いワイドに展開する。対する川口北もGK1國本悠真(2年)、DF4安良岡大智(3年)、DF5家元一平(2年)が中心となり集中した守備で対応する。

 68分、入間向陽はDF11島村昴輝(3年)のクロスを尼田がスルーし、斎藤がシュートを放つがゴール上に。3分後には尼田がPA内にドリブルで侵入し倒されるがノーファールの判定。さらに、尼田が今度は左サイドを突破してゴール前でフリーになっていた橋村にクロスを送るが決めきることができない。入間向陽は後半に9本のシュートを放ったが最後まで相手ゴールをこじ開けることはできなかった。結局、前半の1点を守り切った川口北が勝利を収め2回戦へ駒を進めた。

 勝利した川口北の池田一義監督は「先制点が本当に大きく、また無失点で試合を進められたのが良かったですね。後半は押し込まれてしまいましたが、あのような場面でしっかりと相手をはがして行ければ。完全に受け身になってしまいましたね」と試合を振り返り「1勝できたことが選手にとっても本当に良かったです。気持ちが入っていました」と最後まで集中して戦った選手たちを労った。次戦に向けては「1週間しかないのでベースは変わらないですが、自分たちでボールを動かしてゴールに向かって行き、耐える場面ではしっかりと耐えていけるように良い準備をしていきたい」と話した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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