先制点はラッキーな形から生まれる。前半6分に右CKを獲得。ボランチ広瀬陸(2年)のキックはそれほど難しい球筋ではなかったが、捕球態勢に入ったGKがファンブルしてゴールに転がっていった。
2点目もセットプレーから奪った。左CKもキッカーは広瀬で、23分にゴール前に入れたボールを相手DFがクリアしたが、西武台の選手に当たって混戦となり、こぼれ球を素早く回収した左2列目の鈴木洸晴(3年)が豪快に蹴り込んだ。
前半終了間際に3点目を奪取し、圧倒的優位な立場で後半を迎える。右2列目の藤木浩人(3年)が、FW竹内奏海(3年)の出色の左クロスにファーサイドへ飛び込み、完ぺきなタイミングでヘディングシュートを突き刺した。
昨年の関東高校大会予選で準優勝し、本大会でも1勝を挙げた埼玉平成はアンカーの伊勢亀譲(2年)が、斜めと縦に長短のパスを散らし、佐藤快琉や中里栞斗(ともに3年)の両ウイングがスペースへの進入を狙った。
しかし西武台は前から厳しく監視し、主将のCB谷口輝(3年)が軸となる守備陣形が崩される場面はなかった。埼玉平成は前半、シュートを1本も打たせてもらえなかった。
▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選