しかし、後半終了間際の76分、飛龍がPKを獲得。「リーグ戦の時には右に蹴った。間を長くして逆に蹴ったらワンチャンあるかなと思った」と振り返った通り、キッカーの丹羽はこの大事な場面で冷静にゴールに収めた。

 アディショナルタイムを含めた残り時間、磐田東も必死の反撃を試みるも最後の粘りを見せた飛龍が虎の子の1点を守り切り、藤枝東が待つ準々決勝進出を決めた。

 試合後、菊川監督は「僕たちはもう毎試合ベストゲームを更新するっていう気持ちで、今日も彼らには全員集めて応援含めてベストゲームやろうって話しました。集中して失点しなかった。今季のベストゲームです」と笑顔を見せた。準々決勝に向けては「(藤枝東は)トップは強力だし、右も左も速い。次は守りの時間もある。当然(今日より)もっと長い。エコパまでっていう合言葉でみんなでやっていますので、そこを目指して次もチャレンジャー精神で思い切って打ち勝ちたい」と意気込みを見せた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選