この得点で流れは一気に藤枝明誠に傾いた。厚みのある攻撃で相手を押し込む藤枝明誠。しかし、MF8大西海飛(3年)が抜け出し迎えた決定機で放った左足シュートはGK1戸塚陸(3年)に防がれる。71分には左CKから相手の意表を突くプレーでチャンスを作ると、最後はボックス左フリーで受けたMF7平井大都(3年)が左足で狙う。しかしこれもポストに弾かれてしまった。そして同点に追い付くことが出来ないままアディショナルタイムも4分が過ぎ、ロングスローが跳ね返されたところで試合終了のホイッスル。
2-1で逃げ切った浜松開誠館が見事にファイナルへのチケットを掴み取った。後半は耐える時間が長く、厳しい判定からの失点もあった。それでも気持ちを切らすことなく最後まで戦い抜いた。
浜松開誠館は16日に同スタジアムで行われる決勝で、2連覇と県内3冠を目指す高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 WEST勢の静岡学園と激突する。
(文・写真=田原豊)
▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
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