試合はわずかに雨を肌に感じる中、浜松開誠館ボールでスタート。立ち上がりMF8安藤則斗の個人技からいきなりCKのチャンスを掴む浜松開誠館だったが、ここは静岡学園がしっかりと守って対応する。対する静岡学園は右からMF8神吉俊之介、左からMF11原星也の突破力から徐々にリズムを掴み出す。すると21分、左サイドから原が鋭く入れた縦パスを相手DFがクリアに行くも、このボールが高く跳ね上がりゴール前へルーズになったところをFW13乾皓洋が落ち着いてゴール左隅に流し込み静岡学園が先制する。

 勢いに乗る静岡学園は、35分にもMF7天野太陽の左サイドからの折り返しが、DFの裏に流れたボールをDF22望月就王が強烈なミドルシュート。これは浜松開誠館GK1戸塚陸によってセーブ、さらにセカンドボールをMF24篠塚怜音がダイレクトで狙うが、クロスバーに阻まれ追加点とはならない。

 後半になっても勢いの止まらない静岡学園。45分にはカウンターから原がドリブルでポケットに侵入、GKと1対1の局面を迎えるが、ここは戸塚がコースを切りゴールを許さない。58分には、神吉からのスルーパスに抜け出した天野がシュートに持ち込むが、ここも戸塚の好セーブに遭い追加点を奪えない。

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▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選