得点王に輝いた静岡学園FW乾皓洋(写真=K,Nishiyama)

 何とか追いつきたい浜松開誠館は73分、途中出場のFW19高橋成がドリブル突破からシュートに持ち込むが、僅かにポストを超えてしまう。するとアディショナルタイム、浜松開誠館のロングスローからのセカンドボールを奪った天野が、GKの位置を確かめセンターサークルから一気にロングシュート。戸塚も必死にクリアを試みるが無情にもボールはそのままゴールに吸い込まれ万事休す。静岡学園が2-0で浜松開誠館を破り、選手権出場を勝ち取った。

 試合後、川口監督は「福島での総体で4試合やれたことで経験が積め、そこから選手たちの基準が変わった。その後プレミアリーグで自分たちが気を抜いたら失点する、チャンスで決めなきゃ勝ち点を取れないという中で揉まれたっていうのが、もう間違いなく大きかった」とチームに大きな成長があったことを明かした。続けて「まだまだこのチームは成熟度が足りないと思っている。(ベストなメンバーではないが)代わりの選手が、今回経験を積んだのでチームの層が厚くなる。もっともっとこれから成熟度を上げて、攻撃的なサッカーをやりたいと思っています」と意気込みを語った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選