鹿児島城西 vs 神村学園

 3-4-2-1の布陣でテンポよくボールを繋ぎながら攻め込む神村学園に対し、鹿児島城西は自陣でブロックを作って応戦。シャドーに入る名和田に対しても徹底的にケアし、自由を与えない。「マンマークをつけたわけではない」と新田祐輔監督は話したが、流れの中でボランチのMF中村颯太(3年)が監視する形を取りながらキーマン封じを遂行した。しかし、名和田を止めても他にいるのが神村学園の強さ。圧倒的な速さを持つ右ウイングバックの金城蓮央(3年)や推進力に秀でたFW大成健人(3年)がサイドを突破し、ゴール前に何度も迫った。それでも最後は主将・GK藤吉純誠(3年)、CB浮邉泰士(2年)を中心にタフに守り、前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入っても攻める神村学園に対して堅守で応戦するなかで、鹿児島城西は徐々に速攻で相手陣内に入っていく回数が増える。最前線のFW大石脩斗(2年)が起点となり、サイドハーフの押し上げを促しながら厚みのある攻撃を展開。ゴールこそ奪えなかったが、前半以上に押し込む時間帯を作って最終盤に入った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権鹿児島予選
第103回全国高校サッカー選手権鹿児島予選