九州文化学園 vs 長崎北

 久保海斗・ロジャースロット恵詩の両サイドが高い位置に入る九文は、そのまま相手を押し込んでゲームを進めるが、長崎北も田中健太・野村蒼の両CBがゴール前を必死に固めて追加点を奪えない。何度かあった決定機を決めきれなかった九文に対し、長崎北は1点差で前半を折り返し後半に望みを託す。

 後半もボールを保持する九文に対して、長崎北は高いライン設定とコンパクトさを維持。少しずつ前にボールを運ぶ回数を増やしていく長崎北だったが、後半の開始6分に得点源のサイクハンター夏壱が九文待望の追加点となるゴールを決めて2-0。さらに後半52分、長崎北のGK楠本凌大のボールにサイクが素早く詰めて、ミスを誘ったボールをそのまま頭で押し込み3-0。

 3点差とされた長崎北も、サイドの進伸基らを前に走らせ背後を狙う攻撃から、59分に今村俊介がゴールを決めて2点差と追い上げるが、個で勝る九文は70分にサイクがハットトリックとなる3点目のゴールを決めて4-1。72分にも豪快なミドルシュートを決めたサイクが後半だけで4得点を奪い、試合はそのまま5-1で終了。九文がやや手こずりながらも、最後は長崎北を振り切って準々決勝へ勝ち名乗りをあげた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権長崎予選
第103回全国高校サッカー選手権長崎予選