Sフィールドの芝の具合になれないためか、シードのために大会初戦となったためか、細かいミスが目立ってしまった九文だが、終始ボールを支配してゲームを進めた。守勢に回れば素早く自陣に戻ってゴール前を固める長崎北の守備は悪くなかったが、4得点のサイクや久保といったタレントを90分抑えきることは難しかった。
「リーグ戦のつもりでやりますよ」
試合前に、リラックスした面持ちでそう語った九文の有光亮太監督にすれば、失点シーンなどに不満はあるだろうが、得点を奪うしたたかさ、徹底してボールを動かすスタイルなど、九文らしさは十分に感じさせる勝ち上がりと言えるだろう。
(文・写真=藤原裕久)
▽第103回全国高校サッカー選手権長崎予選
第103回全国高校サッカー選手権長崎予選