丸岡 vs 啓新
この日の試合でもそうした覚悟を感じられた。ボールを奪ったら素早く前線にロングボールを入れるカウンタースタイルで打倒・丸岡を目指す啓新に対し、丸岡は応戦。失ったらカウンターを受けるリスクを避けるため、「小関は柔で、西村は剛」と小阪康弘監督が評するFW11西村心(3年)とFW小関彼方人(2年)の両ウイングを走らせる。
中央で巧みな持ち運びを見せるMF10安嶋琉生(3年)の存在もアクセントで、啓新のカウンターを押し返すと相手エリアでは左右から繰り出すロングスローで見せ場を作った。前半13分にはセカンドボールを拾ったMF7久津見颯(3年)の崩しから、小関がシュートを放ったが、啓新のDFがスライディングでブロック。16分にはロングスローのこぼれをMF12石塚流斗(3年)が頭で落とし、小関が押し込んだが、GK1村田翔太(3年)に阻まれた。
以降も啓新陣内に入りながら、ともに182cmの高さを誇るDF3矢野神(3年)とDF4市橋拓空(3年)の守備対応に苦しんだが、26分には西村の右クロスを「自分が点を取ってチームを勝たせたい」と口にする小関が頭で合わせて先制に成功。34分にはFW5奥村風磨(3年)が倒されて得たPKを自らが決めて、リードを2点差に広げた。
▽第103回全国高校サッカー選手権福井予選
第103回全国高校サッカー選手権福井予選