西目 vs 秋田商(写真=竹内松裕)
後半23分には西目のチャンス。右からのクロスを途中出場のFW11伊藤蓮(3年)がフリック。あわや得点というシーンだったが、籾山がクリアして失点を許さない。
後半35分には秋田商のチャンス。右CKにMF21斎藤優斗(1年)が頭で合わせる。決定的なシュートはゴールポストに阻まれた。
秋田商はFW13鈴木周真(3年)を筆頭に、途中出場のFW7安藤愛知(3年)やMF17高橋俐貴(2年)らがドリブルとパスを織り交ぜてサイドから崩そうとする。しかし西目はDF4堀田昊生(3年)を中心にコンパクトな陣形を維持して隙を与えず、無失点でしのいで試合終了。インターハイに続き県内2冠を達成した。
足首の負傷で準決勝を欠場した嵯峨は「ここで活躍しなければどこでするんだ」という強い思いを胸に決勝に臨み、チームを勝利に導く2得点を挙げ「エースとして期待に応えられてよかった」と振り返った。
安田監督は選手たちに「高校サッカーは選手権予選で勝つのが絶対。今回負ければインターハイも失敗になる」と決意を伝えて今大会を制し、全国への切符を手にした。西目は12月にプリンスリーグ東北の参入戦が控えている。「そこで勝負しに行くことで選手権へのスイッチを入れたい」と安田監督は先を見据え、キャプテンの堀田は「ベスト16を目指して頑張りたい」と力を込めた。
(文・写真=竹内松裕)
▽第103回全国高校サッカー選手権秋田予選
第103回全国高校サッカー選手権秋田予選