矢板中央 vs 岡山学芸館
立ち上がり10分過ぎまでは両校のフィジカル能力、ボール回収能力が真っ向からぶつかる展開の中、最初に決定機をつかんだのは矢板中央。16分に左フリーキックFKのこぼれ球に反応した8井内が低弾道の枠内ミドルシュートを放つと、18分には左CKのこぼれ球を5田中が再び枠内シュート。これらはいずれも岡山学芸館のクリアに阻まれたが、フィジカルで押し込んだ前にできたスペースに入り込むセットプレー時の狙い通りの動きで先制点までわずかと迫った。
ただ、今年度で矢板中央での監督歴30年目を迎える矢板中央・髙橋健二監督はハーフタイムですぐに修正策を打った。まずはロングスローとフィジカルに優れるFW11朴大温(3年)を19加藤と交代させ相手に傾きかけた流れを止めると、50分には18山下魁心(3年)を入れ左サイドから前線をさらに活性化。そして57分、ベンチワークとピッチでのプレーがついに融合の時を迎えた。
▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会