ただそうした相手にも静学イレブンはしっかり免疫があり、対応できていた。
「自分たちのサッカーができている自信があったのでたとえゴールが決まらなくても大丈夫という気持ちでプレーしていました」(FW9乾)
「点が取れなくても焦れずに攻めようと話しをしていたので先制できてよかったです。県大会でも同じようなチームはありましたが、引いてくる相手をどのように崩すかはチームで共有できていました」(MF13篠塚)
そのなか、DF14鵜澤は3つの攻略法を明かした。中盤ふたりのインサイドハーフを使ってのワンツーからの展開。多くクロスを入れる。そして早い段階で相手の裏を取る。最後の『早い段階で相手の裏を取る』はDF14鵜澤自身、2点目のアシストにつながった。「たまたまかもしれませんが、あの一瞬、相手のDFラインが高かったので、ここで裏が取れるなと思いました」そのスキを見逃さなかった、DF14 鵜澤の判断。相手も虚を突かれたのか、後手を踏み、静岡学園としては難なくあっさり決められた感がある。
▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会