前だけではない。後ろも踏ん張った。「このまま(追加点が)入らないとまずいだろうなと感じる一方、ここで1点返されたら、昨年と同じような展開になってしまいます。これではどうしようもないので何が何でも身体を張って守っていました」とDF4岩田琉唯(3年)が話したよう、相手のカウンターの芽をことごとく摘み、広島国際学院のシュートを2本に抑えた。

 反省と課題を活かし、1年越しのリベンジを果たした静岡学園。しかし川口監督はショートパスとドリブルの少なさ。特に前半、ロングボールばかりになったこと。そして、ペナルティエリア内のシュートの精度と物足りなさを語っていたのは、それだけ伸びしろのある証拠なのだろう。2回戦に進んだ静岡学園は12月31日、浦和駒場スタジアムで高知(高知)と対戦する。

           

(文・写真=佐藤亮太)

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会