青森山田 vs 高川学園

 対して、インターハイは初戦敗退と悔しい結果に終わった高川学園。それでもプリンスリーグ中国で2位に入り、初めてのプレミアプレーオフに出場を果たした。そのPOでは1回戦で惜しくも敗れたものの、夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)王者のガンバ大阪ユースを相手に大健闘。強度の高い守備と運動量で相手を苦しめ、一時は同点に追い付くなど、あと一歩のところまで追いつめた。試合後には江本孝監督が青森山田戦に向け「何かを起こしてやろうと思っています」と話したように、今大会に向け選手たちも自信を付けた。

 第100回大会では「トルメンタ」で旋風を巻き起こし、4強入りを果たした高川学園。しかしその大会で敗れた相手が青森山田。準決勝で0-6という大敗を喫した相手はMF松木玖生(ギョズテペSK)、MF宇野禅斗(清水)の超高校級の強烈なダブルボランチに、その他のポジションにも錚々たるメンバーを擁し、歴代最強とも呼ばれる相手に一矢報いることも出来ず、完敗を喫した。

 しかしこの試合は3年前とは全く別の展開。試合開始から間合いを詰めた球際の守備で青森山田から自由を奪った高川学園が自分たちのペースで試合を進めた。前線でFW10大森風牙(2年)がボールを収め攻撃の起点になった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会