左から東福岡MF新貝颯大、MF稗田幹男(写真=矢島公彦)
後半11分に東福岡は一遍に3人を交代させたが、稗田はそのうちのひとり。さらに追加タイム、同じく交代メンバーのFW齊藤琉稀空(2年)のスルーパスを受けたMF新貝颯大(3年)が、2点目を蹴り込んで勝負をつけた。新貝もまた後半33分から起用された選手だった。
3年ぶりの出場で2勝目を挙げた平岡監督は「選手権で勝ち上がるには交代選手の力が絶対に必要なので、期待に応えてくれてうれしい」と話し、稗田は「(自分がピッチに)入ってゲームを動かすことができて良かった」と喜んだ。
一方、正智深谷の小島時和監督は「得意のCKがなかなか取れなかったのが痛かった」と前後半1本ずつしか獲得できなったことを残念がり、敗戦も悔しがりながら「プレミアリーグの相手とよく戦ってくれた。選手には感謝したい。1、2年生にはいい経験になりました」とイレブンをねぎらい、来季のさらなら躍進を口にした。
(文=河野正 写真=矢島公彦)
▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会