後半8分には落ち着いたボール回しから、右サイドに展開。後半から入ったMF13篠塚怜音(3年)がゴール前にパスを入れたが、懸命に戻ったMF8佐藤宏燿(3年)に対応され、シュートは打てない。27分にはPAの右角をとった天野がゴール前にマイナスのパスを入れて、FW9乾皓洋(3年)がシュートを放ったが、DFのカバーに阻まれた。

 「後半は代えたFWの足元につけて、そこから打開したかったのですが、怖かったのか、相手が強くて入れられなかったのか分かりませんが、外外になってしまった。攻撃が単調になってしまった」(川口監督)。

 我慢の時間が続いた東福岡はなかなかカウンターも繰り出せず、後半の決定機は31分には左CKの入れ直しから放った大坪のヘディングシュートのみだったが、DF5山禄涼平(3年)と大坪のCBコンビを中心に守備陣が粘り強い守りを継続し、失点を回避しづけたのは大きかった。40+1分には篠塚からDF裏に入れられたボールに天野が反応し、シュートまで持ち込んだが、山禄が並走し、簡単には打たせなかったことでボールは枠から逸れた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会