それでも諦めない都立野津田は2本のFKから流れを作ると55分、CKのセカンドボールをMF10本吉鳳介がペナルティエリアの外から豪快に決め1点を返す。尚も反撃を続ける都立野津田は67分にはFW11染谷尚輝、72分にはFW8遠藤隼瑠がシュートに持ち込みゴールに迫る。これに対し都立駒場も「相手の流れになって上手く行かなかった。自分自身も最近良くなかったので積極的に行こうと思った」と話すキャプテンのMF13佐藤功佑が自らのプレーでチームを鼓舞。すると76分、FW18濱本悠磨がヘディングで追加点を挙げ、都立野津田の息の根を止めた。

 試合後、横溝監督は「本当に真面目で一生懸命な選手ばかりなので伝えたアドバイスを忠実にやってくれるウチの強みが出せたと思います。ここまで思っていたよりもチームが前向きに出来上がってきてる形はありますが、もっともっと上に行きたいと子どもたちは目指していて、それにはちょっとまだまだ足りないので、さらにさらに成長しないといけないかなと思っています」とコメント。続けて「最終的にシュートのところとか、まだまだ技術が足りない部分もあるので、都大会に向けてまた準備したいと思います。都立駒場も今、東京都の上位に食い込むことが難しくなっている状況なので、これを機に各大会で上位進出を狙えるように頑張りたい」と目標を語った。

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▽令和6年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和6年度東京新人戦(新人選手権大会)