共にあと一歩でプリンスリーグ東北参入を逃す年が続き、互いにアップの時から勝ちたい気持ちを前面に出す緊張感のある雰囲気となったが、序盤にゲームは動いた。開始早々にDFライン背後に抜け出しペナルティエリアに進入した遠野FW照井颯人(3年)が倒され、PKを獲得。3分照井は落ち着いてPKを決めて、遠野が先制に成功した。

 その後は毎年青森山田高と強度の高い試合を県高校総体や選手権県大会決勝で見せている野辺地西の攻撃の勢いが徐々に増し、ロングスローやセットプレーから決定機をつくり出す。そして20分、コーナーキックの決定機からクロスバーを叩いた後のこぼれ球を野辺地西DF田村蓮琥(3年)がヘディングで押し込み、1-1の同点とする。

 これで勢いづいた野辺地西はクロスからの攻撃や、セットプレーなどで決定機をつくるが、追加点は奪えず、前半は1-1で終えた。

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▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2024プリンスリーグ東北 プレーオフ(参入戦)
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