厚木北 vs 光明相模原

 するとエンドが変わった後半、ようやく厚木北は先制に漕ぎ着ける。48分、右サイドのMF16中村憲正からのボールを収めた上更家が「良いボールが来てしっかり収めることができた。前半は縦に仕掛けていたので警戒されていると思い、縦に行くふりをして内側に行ったら相手が足を出してきたので股の間を狙った」と冷静にゴールネットを揺らした。

 しかし、この失点で目を覚ました光明相模原は53分、中村監督も「あの子の身体能力は凄い」と太鼓判を押すMF9横山兼志のミドルシュートで反撃に出ると、70分、そして72分とその横山がゴールに向かってグングンと伸びるロングスローを披露し、流れを引き寄せにかかる。だが、厚木北も高い位置でのボールキープで時間を消費、光明相模原も人数をかけてボール奪取をかけるも及ばず、結局そのまま厚木北が逃げ切り、第3シード決定戦へと駒を進めた。試合後、所用で会場をあとにした渡邊監督に代わってこの試合の指揮を執った厚木北・三浦丈コーチは「前半のチャンスを決めきれずに苦しい展開だったが、後半チャンスをモノにしてくれて次に進めて良かった。」と胸を撫で下ろすと「本当に前向きに取り組む選手が多い。特にオフェンス面での練習を強化していて、それがゲームの中で成功体験が出来ているので選手たちも自信を持てていると思います。ただ、失点は昨日の1点だけですが、ちょっと危なくなりそうなシーンも多いので、そこはこれからの課題だと思います。」と気を引き締めた。

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▽令和6年度神奈川新人戦(新人選手権大会)
令和6年度神奈川新人戦(新人選手権大会)