試合後、京都U-18の石田英之監督は「セットプレーからの得点は狙っていたので、先制点と追加点を取れたのは大きかった。(FKやCKを蹴った)昌山のキックもばっちりでしたね」と試合を振り返った。狙いとする戦いからゴールを積み重ね、交代選手も活躍して得点を決めるなど、いい流れを生み出しての勝利だった。

 初戦を突破したが、一昨年と昨年は初戦を突破した後の試合で涙を飲んでいる。だが今年は「3年生はそれを経験しているし、過度に緊張することなく力を発揮できました。試合を終わった後も、選手たちに緩んでいる様子はなかった」と話している。8日に行われる最後の決戦へ、全てをかけて挑む。

 一方、敗れた仙台ユースは京都U-18のプレスに苦戦し、敗退となった。来季からのトップチーム昇格が内定している横山を後半開始の選手交代を機にボランチから右サイドハーフへ移したことで後半に反撃を見せたが、力及ばず。昨年あと一歩で逃したプレミアリーグ昇格への挑戦は、初戦で幕を閉じた。 

(文・写真=雨堤俊祐)

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