アビスパ福岡 U-18イレブン

 54分、後半開始から投入された岡山学芸館のFW香西健心(3年)に強烈なミドルシュートを決められてしまう。57分にはMF池上大慈(3年)に左サイドを崩され、追加点を奪われた。

 残り35分弱で0-2。誰もが敗戦を覚悟した。状況を変えるべく、攻勢を強めたが、時計の針は刻々と進んでいく。しかし、70分に流れを変える一撃が生まれた。キャプテンの右SB池田獅大(3年)が右サイドからアーリークロスを入れると、ボールは直接ゴールへ。ラッキーな形で1点を返すと、福岡U-18が息を吹き返す。

 FW前田一翔(3年)とFWサニブラウン・アブデルハナン(3年)の2トップにボールが入るようになり、サイド攻撃も活性化。クロスのこぼれ球に対する反応も良くなり、セカンドボールを拾って即座に攻撃につなげていく。すると、77分。相手GKのキックをハーフラインを超えたあたりでカットした前田が単騎で突進。右サイドに流れながらゴール前に入ると、限られたシュートコースを確実に射抜いてネットを揺らした。

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