FW前田一翔
試合を振り出しに戻すと、さらに攻勢を強める。ロングボールを前線に送り込み、決定的な場面を作り出した。そして、迎えた後半のアディショナルタイム。ラストプレーでFKを獲得した福岡U-18は、MF楢崎佑馬(3年)がゴール前にボールを蹴り込む。一度は相手に弾かれたが、再び拾ってペナルティエリア内に入れる。CB樺島勇波(2年)が頭でつなぐと、サニブラウンが身体を張って相手GKの前に落とす。最後は走り込んできた樺島が押し込み、逆転に成功。決まった直後に試合終了のホイッスルが鳴り、6年ぶりのプレミアリーグ復帰を決めた。
涙腺を緩ませ、選手たちと喜びを分かち合った就任1年目の久永辰徳監督。「育成も良くなっていければ、トップにつながっていく。上につながっていく選手を育成していきたい」と話し、来季はプレミアリーグの舞台で更なる成長を促していきたいと話した。チーム全員で掴み取ったプレミアリーグに戻る権利。新たな扉を開いた福岡U-18の挑戦はまだ始まったばかりだ。
(文・写真=松尾祐希)
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