上手く試合を進めた近江だったが、自陣からの組み立てを狙いながらも引っ掛かる場面が目立っていたのも事実。30分にはボールを奪ったMF80鈴木宏弥(2年)のパスから、左サイドを崩され、FW96重田遥輝(2年)に決定機的なシュートも打たれた。
エンドが変わった後半は形勢が完全に逆転する。卯田雄基監督が「近江さんや草津東さんみたいにうちより少し力のあるチームとやると前半は飲まれかけて、後半にようやくスイッチが入る」と振り返ったのは水口で、今年の二枚看板であるFW12岡浩平(2年)、FW15池口遼(2年)の良さを引き出す攻撃が機能し、後半1分には左を抜け出した岡のパスから、重田がシュート。9分にはMF83堤陸人(2年)、DF33山本蓮(2年)と繋いで重田がゴールを狙ったが、得点には至らない。
水口の勢いに飲み込まれた近江だったが、前田高孝監督はあえて策を打たなかったという。その理由についてこう話す。「中で瞬間ごとに修正して、自分たちで何を出すかを考えながら手を打てるようにならないといけない。指示を待っていてはいけない。後半10分過ぎに修正するのが普通だと思いますが、どんな手を出すのか見ていた」。
▽令和6年度滋賀新人戦(新人選手権大会)
令和6年度滋賀新人戦(新人選手権大会)

