飛龍 vs 浜名

 80分では決着はつかなかったものの、勢いのついた浜名は延長に入ると82分、MF10鈴木土道の左サイドからのCKを小栗がニアで合わせ逆転、試合を決めた。小栗は「狙っていた。自分のいた所に(鈴木)士道の良いボールが来たので当てるだけでした。半分は士道のゴールです」と振り返った。内藤監督も「今、うちはキャプテンを日替わりでやっていまして、今日は7番の小栗漣斗でしたが、堂々とやってくれました。彼はこの1年で最も成長した選手ひとり」と目を細めた。

 ここまでの4試合を毎回違うゲームキャプテンで臨んで勝ち上がってきた浜名。今年から本格的に取り組んでいるこの制度を「3月開幕のリーグ戦に向けて、全員がキャプテンの自覚を持ってもらいたいっていうところと、(私自身も)誰がどういう風な反応していくのかなっていうところをしっかり見たいなと思って、12月からずっと日替わりで、練習では1、2年生関係なく、ゲームでは2年生中心に毎試合変えています」と内藤監督。この大会で4人目としてキャプテンマークを巻いた小栗も「自分はキャプテンタイプという感じではないと思いますが、やっぱり自分が何とかしなきゃなみたいな、チームを勝たせられる存在にならなきゃいけないという思いが湧きました。多分なった人が重みを感じたからこそ、1回戦から4回戦まで勝ってこれたと思うので、その気持ちは多分みんな持ってると思います。今後自分がキャプテンをやらないまでも、キャプテンの気持ちがわかってプレイできるようになると思います」と好感触を持っている。

【次のページ】 準々決勝 飛龍 vs 浜名(4)

▽令和6年度静岡新人戦(新人選手権大会)
令和6年度静岡新人戦(新人選手権大会)