国見に主導権を握られ前半は劣勢に回った長崎総科大附だが、後半になると寄せの甘さを改善。徹底した走力とプレスでペースを奪うと、セカンドボールの回収で優位に立ち国見を押し込んでいく。

 「後半に堀川(暖馬」の動きが落ちてボールを回収できなくなった」(国見 木藤健太監督)という国見に対し、プレスの勢いを落とさない長崎総科大附は、後半28分にゴール前のボールに合わせた市川太陽が右足を一閃。これが国見ゴールに突き刺さり、1-1の同点として試合は延長戦へと突入させる。

 延長戦に入っても中盤の寄せを徹底する長崎総科大附。対する国見も徐々にボールを動かすスタイルで盛り返し、試合は文字どおりの一進一退の展開へ。しかし、延長後半残り2分のところで、長崎総科大附のDFが処理を誤ったボールを国見の太田惇月が見逃さずシュートに持ち込み勝ち越しゴール。その後も、必死の反撃を狙った長崎総科大附だが、再び同点とすることはできずに試合終了のホイッスル。昨年に続き、国見が新人戦県王者に輝いた。

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▽令和6年度長崎新人戦(新人選手権大会)
令和6年度長崎新人戦(新人選手権大会)