関東一イレブン

 4月11日に開幕した平成27年度関東高校サッカー大会東京都予選。

 1回戦で前回大会優勝校である都立駒場を破り、2回戦でも多摩大目黒をPK戦までもつれこむ熱戦を制し、勢いに乗っている白のユニフォームの武蔵と、現在T1リーグ開幕6連勝中とこちらも勢いに乗っている黄色のユニフォームの関東一がベスト4を賭け激突した。

 試合開始11分、関東一のDF大里将也(3年)が左サイドを駆け上がり、最後はFW岡崎仁太朗(3年)が流し込み先制に成功する。その後も関東一はコートを広く使い、幾度となく早いサイド攻撃を中心に、チャンスを作り出す。

 23分、右サイドからのコーナーキック。MF道願翼(3年)の蹴ったボールは、一度は相手DFに跳ね返されるものの、こぼれ球に素早く反応し、左足でゴールに向かっていくような鋭いクロス。これにDF中村翼(3年)が飛び込み、頭で合わせて関東一が追加点を奪う。

 直後の26分、ゴール正面やや遠い場所でボールを受けた関東一FW冨山大輔(2年)が、DFに囲まれながらも、左足で豪快なミドルシュートをネットに突き刺しこれで3点目。

 どうにか1点を返したい武蔵だが、守備に追われ、なかなか自分たちの形を作れず、時間だけが過ぎていってしまう展開に。

 32分にもスルーパスに抜け出したFW鈴木隼平(3年)が最後はGKをかわして4点目を決め、関東一が4点のリードを奪い前半を折り返す。

【次のページ】 後半も怒涛の攻撃をみせる関東一