青森山田DF月舘汰壱アブーバクル(2年)は高さ勝負、フィジカルの強さを見せた

 前半と後半では全く違う展開となったが、尚志小室雅弘コーチは「ああいう(青森山田のような)サッカーはなかなか体験できません。(前半)40%くらいボールが浮いてるよという話をして、それに慣れるのがすごく重要という話をしました。下でできれば彼らの良いところが出ます」と浮き球の空中戦では無く、ドリブルやショートパスといった地上戦で後半戦えたことを勝因に挙げた。攻撃陣が軒並み得点したが、「優秀ですね。普通入らないですよ、こんなに。このチームは決定力も含めて良いです」と攻撃陣の決定力の高さも称えた。

 特にショートカウンターでスピードに乗ったドリブルを再三見せ、2ゴールに絡んだ臼井については「彼はずっとトップ下でやっていたのですが、ドリブルが優秀なのでサイドに置いてみて、それがちょっとハマった感じです」と左サイドハーフ起用が効いたと語る。臼井は「小室さんからは前線、FWだったらサイドもできなきゃダメだと言われているので、自分のドリブルという長所を生かしたら良い形につながったなと思います」とサイドハーフでも活躍できたことを喜んだ。準決勝、決勝に向けては「前線は1人1人プレースタイルが違っていて、得点はいろんな形から取れるので、1つの形じゃなくて、もっといろんな形から点取れたら良い」とさらに攻撃のバリエーションを見せていこうと意気込んでいた。

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▽第24回東北高等学校新人サッカー選手権大会
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