尚志MF村田柊真(2年)は今大会初先発で積極的なプレーを見せ、先制ゴールを決めた

 それでも2年連続優勝に向けて意気上がる尚志は22分DF榎本司(2年)が「相手のラインが高くて、背後を抜けたら自分がアシストか得点ができるなと思いました。最初シュートを打とうとしていましたが角度が無かったところで柊真に呼ばれて、空いてるなと思ったので、柊真なら決めてくれるかなと思ってクロスしました」と振り返った通り、逆サイドに飛び込んでフリーになっていたMF村田柊真(2年)にクロスを入れる。村田は落ち着いてシュートを決めて先制した。

 さらに32分尚志はコーナーキックのチャンスを得ると、混戦の中FW臼井蒼悟(2年)がゴールを決めて2-0で前半を終えた。

 後半に入ると、立ち上がり東北学院が何度か決定機をつくったがシュートを決めきれず、尚志は決勝戦も見据えて選手を交代させながら、徐々にボールを保持して優位に試合を進めた。63分尚志はペナルティエリア内に侵入した榎本が倒されてPKを獲得。榎本は「攻撃参加で得点に絡むということがこの大会通してできていなかったので、今日は得点にいっぱい絡みたいなと思っていました。PKは狙ったものじゃなかったですけど、獲得できて良かったです」とゴール前に進入したプレーを振り返った。PKキッカーは臼井だったが、これは東北学院GK千葉恒大(2年)にセーブされる。このまま両チームとも得点は奪えず試合終了。2-0で勝利した尚志が決勝・学法石川高戦に駒を進めた。

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▽第24回東北高等学校新人サッカー選手権大会
第24回東北高等学校新人サッカー選手権大会