神戸U-18、静岡学園に1-0の完封勝利で首位キープ 静岡学園は3戦未勝利でインハイ予選へ

ヴィッセル神戸U-18イレブン(写真=松尾祐希)

 高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2025 WESTの第9節が各地で行われ、静岡県の時之栖Aグラウンドでは静岡学園とヴィッセル神戸U-18が対戦。中盤での潰し合いが続き、高いインテンシティーで繰り広げられた一戦は後者が1-0で勝利した。

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 立ち上がりから主導権を握ったのはアウェーの神戸U-18だった。前節を終えた時点で暫定首位だったが、24日のゲームで2位のサガン鳥栖U-18が大津を1-0で撃破しており、首位をキープするためには勝点3が必須。そうした状況下で神戸はU-16日本代表のMF里見汰福(1年)やU-17日本代表のMF瀬口大翔(3年)を中心にボールを動かし、相手の守備ブロックを打開にかかる。FW川端彪英(2年)もポストプレーや裏抜けで攻撃にアクセントをつけ、果敢にゴール前へ入り込んだ。

静岡学園vsヴィッセル神戸U-18(写真=松尾祐希)

 一方の静岡学園は開幕から勝点を伸ばせておらず、前節終了時点で1勝に留まっている。嫌な流れを断ち切るべく、神戸U-18戦に臨んだが、相手のパスワークを前に沈黙。静岡学園らしい技術力の高さを見せるシーンもあったが、個の力に頼った仕掛けがメインで決定機を作り出すまでには至らなかった。

 互いに無得点で終え、迎えた後半。劣勢だった静岡学園が盛り返し、右サイドのFW神吉俊之介(3年)らがサイドを抉ってチャンスを作り出す。

 しかし、先にスコアを動かしたのは神戸U-18だった。MF藤本陸玖(3年)の左CKに対し、静岡学園のGK有竹拓海(3年)が反応。しかし、弾き切れず、ボールをこぼしてしまう。「フィールドプレーヤーはノーチャンス。GKが対応し切らないといけない」とは静岡学園の川口修監督の言葉。最後はCB原蒼汰(3年)が押し込み、神戸がリードを奪った。

 以降は一進一退の展開となったが、徐々に神戸が自陣で耐える時間帯となる。それでも原を中心にタフに守り、相手に得点を許さない。最後まで集中力を切らさなかった神戸が今季7勝目を挙げ、首位の座をキープした。

 一方の静岡学園は今季3敗目。試行錯誤しながら選手の組み合わせを試している段階だが、3戦未勝利でインターハイ予選を迎える形となった。

(文・写真=松尾祐希)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2025 WEST
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