これで息を吹き返した広島は相手のハイプレスをうまく回避し、ボールを前に運んでいく。縦パスも入るようになり、ビルドアップを助けにいくシーンが目立っていたシャドーの小林も高い位置で受け、チャンスに絡むシーンが増えた。

 後半は一進一退で広島がボールを保持する時間を増やしたものの、大津にパスを繋がれてピンチを招くシーンも散見。それでも守備陣が守護神・小川煌(3年)を軸に集中力を切らさず、相手に勝ち越し点を許さない。すると、71分にスコアを動かす。PAのやや左側にボールが出ると、1トップのFW宗田椛生(3年)が反応。GKより先にボールへ触れると、ゴールに吸い込まれて値千金の逆転弾となった。

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