値千金の決勝点をあげたMF17長妻は「こぼれ球が『自分に来い』ってずっと願っていました。これまでにないくらい嬉しかった」と喜んだ。

 勝った日体大柏の根引謙介監督は「最後に勝ちたい気持ちを選手が表現してくれました。選手1人1人が自分に目を向けて取り組んできたことが一番大きい」と総括。この言葉に沿うように主将のMF10沼田は「選手権の悔しさがあったからこそ最後は全員が勝利に向けてひとつになれました」と語るなど、最終節に向け、強い気持ちで臨んだことが伝わる。

 一方の敗れた桐光学園の鈴木勝大監督は「最後まで諦めずに逆転しようというメンタリティーを持って戦ってくれました。選手たちの成長と取り組んできた姿勢に感謝したい」と選手たちを労い、称えた。

 会場となった桐光学園高校サッカー場には250人の観客が試合を見守った。試合後、スタンドから送られた言葉に思わず根引監督が涙ぐむなど、最終節ならでは光景が見られた。

(文・写真=西山和広)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東2部
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