帝京イレブン

 立ち上がりから帝京に主導権を握られ、ペースが掴めない。球際で競り負け、セカンドボールを拾えないシーンが散見。前半途中に4バックから3バックに変更し、守備のやり方をテコ入れしたが、突破口は見出せなかった。それでも、34分にMF内藤澄夢(3年)が右クロスに合わせて先制に成功。勢いに乗るかと思われたが、直後の37分に帝京のFW宮本周征(3年)にゴールを許す。さらに39分にも左サイドを崩され、最後はMF渡辺莉太(2年)に逆転弾を決められた。

 迎えた後半。序盤は相手のペースとなるが、徐々に運動量で勝って流れを引き寄せる。58分からピッチに入ったMF加藤諒太(2年)がキレのあるドリブルと正確な左足のクロスでチャンスを演出。呼応するように他の選手も積極的に仕掛けるようになり、ゴール前で決定的なシーンを何度も作り出した。さらに攻勢を強めるべく、冨樫監督は75分に1年生FW沢口栄太を投入。前節の桐生一戦(1-2)で決定機を逃して悔しい思いをしていたストライカーが、指揮官の起用に応える一撃をねじ込んだ。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東1部
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