90+2分、左サイドで加藤が仕掛け、ゴール前にクロスを送り込む。ゴール前で相手のマークを振り切った背番号36は高打点のヘッドを打ち込み、土壇場で試合を振り出しに戻すゴールを挙げた。
試合はこのままタイムアップ。「これまでプリンスリーグで決め切れず、今回は負けている状況で同点ゴールを決められたのは自分にとってもプラスになる」と笑顔で振り返った沢口の活躍でドローに持ち込んだ横浜FMユースにとって、勝点1を手に入れた価値は大きい。開幕から苦しんできたチームにとって、浮上のきっかけを掴むゲームになるか。開幕前は優勝候補の一角と目されていた横浜FMユースの戦いはまだ始まったばかりだ。
(取材=松尾祐希)
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東1部
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